医療業界の魅力を考える

不景気な時代においても安定した需要を期待できるのが医療業界の魅力である。それは、人間として絶対的な存在の『命』を守る仕事だからである。どんなに健康的な生活を心がけていても、風邪をひかない人はほとんどいない。病気のリスクは年齢とともに高くなり、40代くらいから生活習慣病のリスクが高くなってくる。現在は少子高齢化の影響によって高齢者が急速に増えているのだ。それゆえ医師や看護師、薬剤師の仕事がなくなることはないわけだ。もともと医療業界は売り手市場と言われてきたが、この傾向はこれからも続いていく可能性が高い。

生涯において安定的な収入を得るためには、医療業界で働くのがベストだと言われている。一般的な職種の場合は30代も半ばを過ぎると転職が難しくなってくるが、医療業界なら40代以降でも高需要がある。例えば、看護師ならば専門看護師や認定看護師の資格を取得しておけば転職で有利だ。医療業界の仕事は業務独占資格を必要とするものが多く、それゆえ即戦力になりやすいのだ。新人教育などマネジメントを任される場合は、ある程度年齢が上の人材が採用される傾向がある。

地域による収入格差が小さいのも医療業界の魅力である。都会ではない地域でも年収400万円以上を提示した職場が多い。医療の仕事の年収は需要と供給のバランスによって決まるところが大きく、高需要のある地域では高年収を期待できる。それゆえ自分が住みたい場所を決めてから仕事探しを始めることも可能だ。例えばリゾートを楽しみたいという理由から沖縄のクリニックに勤務するなど、自由度の高い働き方ができるのが医療業界の魅力である。しかし、安定した収入面だけに魅力を感じず、『命』を守りたい、その気持ちを忘れずに持ち続けていってほしい。